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ポケットモンスター



ポケットモンスター(POCKET MONSTERS)は、任天堂発売のゲームソフトの名前であり、その作品に登場する不思議な生き物の総称である。略称及び海外での呼称は「ポケモン(Pok?mon)」。

目次

1 イントロダクション
2 RPG作品としての『ポケットモンスター』

2.1 ゲームソフトシリーズ概要

2.1.1 『赤・緑』系バージョン
2.1.2 『金・銀』系バージョン
2.1.3 『ルビー・サファイア』系バージョン
2.1.4 『ダイヤモンド・パール』系バージョン

2.2 ゲーム開発の背景とヒットまでの経緯

2.2.1 難産だった開発
2.2.2 光明に賭けた挽回策
2.2.3 「ポケモン後」の市場の変化

2.3 「ポケモン」ゲーム市場の推移

2.3.1 アドバンス版の大激震

3 ポケモン(キャラクター)について

3.1 ポケモンの数について
3.2 幻のポケモン
3.3 ポケモンの進化
3.4 ポケモンのタイプについて

4 関連商品・作品

4.1 関連ゲームソフト

4.1.1 対戦、保管ツール
4.1.2 ポケモン世界体験型ゲーム
4.1.3 ポケモンカード
4.1.4 ピンボール、パズル
4.1.5 レース

4.2 その他関連商品
4.3 ポケモンが登場する作品リスト

5 関連施設

5.1 ポケモンセンター
5.2 ポケパーク
5.3 ポケモンフェスタ

6 ポケットモンスターに関する様々な話題

6.1 国内事件編
6.2 海外編
6.3 CESAとの関係
6.4 その他

7 ポケットモンスターに関する様々な逆風
8 参考文献
9 関連項目
10 外部リンク

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イントロダクション
1996年2月27日に発売された「ポケットモンスター 赤・緑」は小学生を中心に口コミから火が点き大ヒットとなった。後に他機種を含め続編や関連ゲーム、関連製品が数多く発売されており、2004年夏現在で同タイトルを冠したソフトは1億1千万本以上売れている(株式会社ポケモン調べ)。開発元はゲームフリーク、コンセプトメーカーにしてディレクターを務めたのは同社代表取締役でもある田尻智。
1997年4月1日よりテレビ東京系列にてアニメ化もされており、主人公サトシ及びその仲間と彼らのポケモン達による冒険物語として大好評を博す。(ポケットモンスター (アニメ)参照。)
多数登場するポケモンのキャラクター性も重要な要素の一つであり、中でもアニメの影響でピカチュウが一番人気となって様々な製品に取り上げられている。「発見」されているポケモンの数は391種となっている。
また、ポケモンバトルの戦術性の高さを再現したトレーディングカードゲーム(TCG)『ポケモンカード』シリーズも制作されており、TCGプレイヤー層も巻き込んでファンを広げた。
一方、アニメコンテンツが充実した頃を境にアメリカをはじめとする海外にも 「Pok?mon」の名称で商品展開を開始し、ゲーム・アニメともに好調な成績を収めている。
現在ではメディアミックスあるいは国際的にも通用するキャラクター戦略の成功例として、日本経済新聞に紹介され、注目されている。日本経済新聞社主催の経済セミナーなどでポケモンをテーマとして公演をすることもある。
また、略称及び海外での呼称である「ポケモン」は、ポケモン関係の商品を扱った事業を展開する会社名「株式会社ポケモン」にも使われている。

RPG作品としての『ポケットモンスター』
『ポケットモンスター』シリーズは、「ポケットモンスター(以下ポケモン)」という不思議な生き物が生息する世界において、ポケモンを自らのパートナーとしてポケモン同士のバトルを行う「ポケモントレーナー」達の闘いを描くRPGである。
プレイヤーはポケモントレーナーとして、その頂点である「ポケモンマスター」の称号を得ることを目指し、ゲーム世界中の主人公となって彼(彼女)がゲットするポケモン達を育てながら、物語の謎と、ポケモントレーナー達や野生のポケモンそして友達との無数のバトルに挑む。
戦いや勝敗(ひいては生死)がある意味必然であったRPGにおいて

死の存在しないバトル(瀕死や墓地(ポケモンタワー・おくりびやまなど)、殺す(ロケット団に殺されたポケモンの幽霊が登場する)の表現はある)
自分ではなくポケモンを戦わせるというスタンス(初期の説明書にはその旨の注記がある)
敵であったポケモン達を仲間として収集し、また鍛えることができる要素
スポーツマンシップに通じる健全さ
ポケモン自体の多彩さと戦術的に奥の深い属性や能力や「わざ」
プレイヤー同士が育てたポケモンで対戦したり、交換したりできる通信要素

などが、新鮮なゲーム要素としてユーザーに迎えられ幅広い層に大ヒットした。
また、同時に二つ(後にそれ以上)のバージョンをリリースし、それぞれのプログラム側パラメータを違うものにしておくことでどちらかのバージョンでしか手に入らないポケモンを作る(それによってユーザー間のポケモン交換を促進する狙いがあった)など、ゲーム的にも商品としても新しい試みに挑戦して話題を呼んだ。またセリフなどには漢字は「円」、「人(ルビー・サファイアから)」、「回(ルビー・サファイアから)」しか使われていない。「のろい(ポケモンの技の名前)」のようなダジャレを意識した項目があるためであろう。

ゲームソフトシリーズ概要

『赤・緑』系バージョン
『ポケットモンスター 赤・緑』

発売情報

1996年2月27日日本国内発売
対象ゲーム機:ゲームボーイ
パッケージのポケモン:『赤』リザードン『緑』フシギバナ
売上本数:『赤』約418万本 『緑』約404万本 (ちなみに『赤』はゲームボーイソフト史上売上第3位、『緑』は第4位)

概要

150種のポケモンを「ゲット」してポケモン図鑑を完成させることを目指す、ひとりのポケモントレーナーの少年とそのライバルの物語。やがては主な目標が「ポケモンリーグ」で勝ち進むことに定まっていき、旅の目的として8つのポケモンジムを巡りリーグ出場資格を得るということも兼ねるようになる。物語の舞台は「カントー地方」であり、登場するポケモンリーグは「カントーリーグ」であるが、本作発売の段階ではこの名称は、ゲーム中序盤の、アイテム「タウンマップ」入手イベントにたった一度出てくるだけであり、「カントー地方」という言葉が知られるようになったのは、続編の『ポケットモンスター 金・銀』が発売されてからである。

現実世界でのプレゼント企画などを経てしか登場させられない“幻のポケモン”「ミュウ」が話題を呼んだ。(ミュウを加えると151種類となる)

「ミュウ」とは通常のプレイでは一切捕える事ができないポケモンで、開発者の遊び心によって偶然出来てしまったという。非公式な裏技を使うとデータを得る事が出来てしまう事もあるが、このような裏技はゲームのデータを破壊する恐れがある。公式にはイベントなどで配られていた(同じようなポケモンに『金・銀』の「セレビィ(ときわたりポケモン)」『ルビー・サファイア』の「ジラーチ」『ファイアレッド・リーフグリーン』の「デオキシス」がある)。

『赤』『緑』という色は、主人公が最初の一匹を選ぶため提示される三種のポケモンが、「ほのお」「くさ」「みず」の三属性のポケモンであることから、その中から二色が選ばれたようである。(なお、この三属性から一匹目を選ぶ導入は、シリーズを通じ踏襲されている。『赤・緑』系では最初の三種のポケモンは、ヒトカゲ・フシギダネ・ゼニガメ)。

『ポケットモンスター 青』

発売情報

1996年10月15日日本国内発売(限定品として。一般発売は1999年10月10日)
対象ゲーム機:ゲームボーイ
パッケージのポケモン:カメックス
売上本数:約201万本

概要

『赤・緑』のマイナーチェンジ版で、当初は限定生産品として企画されたが、人気のため増産されコンビニエンスストアのローソン限定販売などを経て、一般に発売された。このソフトに限り、小学館のクレジットが入る。プログラム側パラメータが『赤』『緑』のいずれとも異なるよう設定されている。またポケモンのグラフィックも描き換えられている。
『青』というタイトルは、『赤』『緑』には選ばれなかったゼニガメの「みず」のイメージカラーを表現したもの。
当初の限定リリースの際は小学館の「月刊コロコロコミック」「ゲーム・オン!」誌上での独占通信販売という形であったが、数万もの注文が寄せられて小学館での処理作業がパンクし、購入希望者から非難を浴びたという逸話がある。当時既に、ポケモンの人気が送り手も把握できないほどに膨れ上がっていたことがうかがわれる。

『ポケットモンスター ピカチュウ』

発売情報

1998年9月12日日本国内発売
対象ゲーム機:ゲームボーイ
パッケージのポケモン:ピカチュウ
売上本数:約190万本

概要

これも『赤・緑』のマイナーチェンジ版で、アニメ効果で人気を集めたピカチュウを最初のポケモンとしてゲームを始めるバージョン。劇場アニメ第1作の公開記念に発売された。ゲームからアニメに発展したものが本作のモデルになっており、いわばフィードバックの様相を呈した、ゲームとしては大変珍しい形の作品となった。
コロコロコミックで一番最初に販売が告知された時には「ポケットモンスター2(当時の仮題)金・銀の発売が延期になってしまいました」とお詫びの最後に掲載されていただけであった。また、その時には「ポケットモンスターピカチュウ(黄色)バージョン」という前3作と同じように色の名前も付けられていた。
アニメ版の内容をモチーフとし、初めのポケモンは必ずピカチュウとなる。このピカチュウはプログラム処理上特別なものとして扱われるようになっており、「ごきげん」「なつき度(後のシリーズに継承)」の要素を持っていたり、『赤』『緑』『青』と異なりピカチュウを画面上で連れて歩いたりすることができる。ストーリーは『赤・緑・青』と全く変わりないが、アニメ版オリジナルキャラのムサシやコジロウが登場したり、『赤』『緑』『青』で初めに選ぶポケモンが全て仲間になるなど、アニメの細部の要素までこと細かに取り入れた作品となっている。
関連商品やタイアップキャンペーンでユーザーに知られていた「なみのりピカチュウ」がゲーム単体で実装されていたバージョンでもある。(後述の『ポケモンスタジアム』その他を参照)また、同時期に「なみのりピカチュウ」と同じように「そらをとぶピカチュウ」というのも取り上げられたが、この時は実際にゲーム内でピカチュウが空を飛べるようになることはなかった。なお、この作品からセレクト+BBといったバグ技の類が消滅し、このピカチュウ版は事実上の金銀の試作型といわれている。

『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』

発売情報

2004年1月29日日本国内発売
対象ゲーム機:ゲームボーイアドバンス
ワイヤレスアダプタ同梱版: 5040円
ワイヤレスアダプタ非同梱版: 3800円

概要

『赤・緑』をゲームボーイアドバンス向けにリメイク、ワイヤレスアダプタによる無線通信機能を搭載したもの。ポケモンセンター(後述)の店舗では、この無線機能を利用したデータ配信サービスを行っていた(2005年4月終了)。
無線通信やプレイを助ける親切機能など様々な機能が追加されたほか、『ルビー・サファイア』やゲームキューブソフト『ポケモンコロシアム』と接続しても楽しむことができる。これらの作品と、さらに、この作品の後に発売されている「エメラルド」「ポケモンXD」を連携することによって、既存のポケモンの全て(ジラーチを除く/ミュウ、デオキシスは後述)をゲーム中で入手できることがわかっている。

デオキシスの引換券が付いた「裂空の訪問者 デオキシス」特別前売券で手に入れられる、「オーロラチケット」を使い、デオキシスを入手可能であった。
2004年夏のイベントで入手できた「しんぴのチケット」を使い、ルギア、ホウオウを入手できた。
ミュウの引換券が付いた「ミュウと波動の勇者ルカリオ」特別前売券で手に入れられることができた。
ミュウを手に入れられる、「ふるびたかいず」を使い、ミュウを入手する2つの方法があった。2005年夏のポケモンフェスタで入手可能だった。(エメラルド)

ポケモンバトルおよびポケモンの管理にかかわるシステムは『ルビー・サファイア』とほぼ同じ。通信対戦時のBGMも『ルビー・サファイア』のものを使用している。

また『クリスタル』『ルビー・サファイア』のように女の子主人公を選ぶこともできる。
他にも、文字のフォントの変更や『赤・緑』のポケモン達の新グラフィックの増加などの視聴覚面の強化、実はカントー地方にとどまらない大幅な冒険エリアの拡大(ナナシマの追加)、などが変更点として挙げられる。

ちなみに、このシリーズのマップの原型は日本の「関東地方」で、町の名称は色の名前となっている。また、町の色と各町のジムリーダーの持つバッジの色は連動しており、調べてみると面白い。

『金・銀』系バージョン
『ポケットモンスター 金・銀』

発売情報

1999年11月21日日本国内発売
対象ゲーム機:ゲームボーイ・ゲームボーイカラー対応
パッケージのポケモン:『金』ホウオウ『銀』ルギア
売上本数:『金』約353万本 『銀」約364万本

概要

ジョウト地方のジョウトリーグを舞台にしたポケモントレーナーの闘いを扱った物語。ポケモンの種類が大幅に増え、計251種類となった(幻のポケモンを含む)。また、時間の概念が存在し、朝(04:00~09:59)・昼(10:00~17:59)・夜(18:00~03:59)で別のポケモンが出現する地域があった。曜日の概念も存在し、特定の曜日でのみ発生するイベントもあった。最初の三種のポケモンはヒノアラシ(ほのお系統)・チコリータ(くさ系統)・ワニノコ(みず系統)であり、幻のポケモンは「セレビィ」。なお、前作ではポケモンを捕まえるためのアイテム(モンスターボール、スーパーボールなど)はただ単に買う、貰う、拾うといった手段でしか入手できなかったが、この作品以降ではゲーム中の特定の人物にあるアイテムを渡す事により、作成してもらう事が出来るようになった。

『ポケットモンスター クリスタルバージョン』

発売情報

2000年12月14日日本国内発売
対象ゲーム機:ゲームボーイカラー専用・モバイルシステムGB対応
パッケージのポケモン:スイクン
売上本数:約184万本

概要

『金・銀』のマイナーチェンジ版で、モバイルシステムGBの戦略商品として発売された。
モバイルアダプタGBを接続して専用サーバ(注:現在は既にサービスを終了)にアクセスすると、ポケモン交換の仲介機能を利用できたり、全国のポケモンバトルトーナメントの優勝決定戦などのハイレベルなバトルの再現データや、月刊の「ポケモンニュース」などのデータをダウンロードできた。さらに、「ジーエスボール」というアイテムが貰えることにより、セレビィをゲットする機会を得られた。
その他、シリーズで初めて主人公に女の子を選ぶことができるようになった、ポケモンをボールから出したときに少し動くようになった、など随所において『金・銀』からの変更が加わっている。

このシリーズのマップの原型は日本の「関西地方」(徳島も含む)。ゲーム中のキャラにも「コガネジムリーダーのアカネ」や「まいこはん」など、京都弁や関西弁で話す人が出てくる。また、五重塔を模した建物が出てきたりもする。ちなみに、このゲームで、「何故マサキは関西弁なのか」という謎が解明される。

『ルビー・サファイア』系バージョン
『ポケットモンスター ルビー・サファイア』

発売情報

2002年11月21日日本国内発売
対象ゲーム機:ゲームボーイアドバンス
パッケージのポケモン:『ルビー』グラードン『サファイア』カイオーガ

概要

ホウエン地方のホウエンリーグを舞台にしたポケモントレーナーの物語。舞台世界の背景にマグマ団とアクア団という二大組織の暗闘があり、それに関係して『ルビー』と『サファイア』の間でもストーリーが若干異なるなどの要素がある。
この作品より、対象ゲーム機をゲームボーイアドバンスに移した。同時に、ポケモンの構成を大幅に一新して202種類とした(幻のポケモンを含む)。そのためもあり、過去の作品とはデータ上の互換性はない。この後に発売されるファイアレッド、リーフグリーンのカントー地方のポケモンをルビー、サファイアバージョンに送るとポケモン図鑑が拡大し全国版の図鑑となりポケモン図鑑の完全版となる。
この作品から、トレーナー対戦のみにおいて、ポケモン 2体 vs.2体 で戦わせる「ダブルバトル」が登場する。また、ひみつきちの記録などを交換できる、レコード交換機能ももっている。
最初の三種のポケモンはアチャモ(ほのお)・キモリ(くさ)・ミズゴロウ(みず)である。幻のポケモンは「ジラーチ」、そして謎のポケモン「デオキシス」。デオキシスは、プレイヤーが使用するソフトによって、4つの姿をとる。『ルビー・サファイア』系、『ファイアレッド・リーフグリーン・エメラルド』系、および『ポケモンコロシアム』に応じて、「アタックフォルム」(ファイアレッド)、「ディフェンスフォルム」(リーフグリーン)、「ノーマルフォルム」(ルビー・サファイア及びコロシアム・XD)、「スピードフォルム」(エメラルド)という形態である。
クリスタル版に引き続き「バトルタワー」というポケモンバトルの為のテーマパークが登場する。ポケモンリーグ(ホウエンリーグ)をクリアしてからのイベントである。
ポケモンの魅力を競う「ポケモンコンテスト」というのもある。
発売一年後に、一年たったカートリッジではきのみが成長しないなどの不具合が発生した。以降の「ファイアレッド」「リーフグリーン」「エメラルド」にはこの不具合を修正する機能が付けられている。また、ポケモンセンター(現実世界)に修理を依頼すると、色違いで「チイラのみ」を持った「ジグザグマ」をプレゼントしてもらえた。

『ポケットモンスター エメラルド』

発売情報

2004年9月16日
対象ゲーム機:ゲームボーイアドバンス
ワイヤレスアダプタ同梱版: 4800円
ワイヤレスアダプタ非同梱版: 3800円
パッケージのポケモン:レックウザ

概要

『ルビー』と『サファイア』のリメイクバージョン。男女主人公のコスチュームデザインが一新されている。
『クリスタル』に搭載されていた、対戦前のポケモンのアクション機能が復活。ただ、『クリスタル』では相手のみだったが、今作では味方もアクションするようになった。
バトル時にトレーナー2人に同時襲撃され、そのままダブルバトルに突入するポイントもある。『ルビー』・『サファイア』同様、野生のポケモンが2体同時にエンカウントすることは無い。
『ルビー』『サファイア』ではマグマ団かアクア団のどちらかだけを倒すようになっていたが、今回は両方とも倒すのが目的となっている。そのことにより、ストーリーも若干修正されている。
「バトルフロンティア」というポケモンバトルの為のテーマパークが登場。バトルタワーなど、全部で7つのコースが用意されている。『ルビー』『サファイア』におけるバトルタワー同様、ポケモンリーグをクリアしてからのイベントである。
それまで「コロシアム」から特定の手順を踏まないと入手できなかった多数のポケモンが、エンディング後に登場する。GBA版だけで全国図鑑を完成(幻のポケモンは除外)することもできるようになった。
カントー地方にしかいないはずの「メタモン」が登場したり、特定のきのみに、能力値を下げる(それにより育てなおしが可能)という役割が付いたり、ポケモンの元々の能力値の高低を見てくれる人が登場したり、と、対戦する人向けの要素が満載である。
また、ファイアレッド・リーフグリーンに続き、ワイヤレスアダプタによる無線通信機能を搭載している。

ホウエン地方のマップの原型は九州地方(沖縄も含む)である。(マップを90°右に傾けるとよくわかる。)

『ダイヤモンド・パール』系バージョン
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』

発売情報

発売期未定
対象ゲーム機:ニンテンドーDS

概要

現在開発中の作品。映画版ポケットモンスターに登場した、ゴンベやルカリオの登場や、GBAソフトとの連動でポケモン図鑑を作成することなどが予想される。

ゲーム開発の背景とヒットまでの経緯

難産だった開発
制作を指揮した田尻智は、ポケモンをゲットして集めるというこのゲームの根本的な発想の原点が「子供の頃に昆虫採集をして遊んだ体験」にあると述べている。 また捕まえたポケモンをいわば「子分」にして従え、強く育てると言う図式も、苦労してポケモン達を集めた末にコレクションを完成させるという図式も、同様の年代の子供たちに魅力的に映る「原風景」であると言える。(反面では、あまりに人間本意な図式であるという批判も後に為されている)
1989年発売されたゲームボーイは、携帯機の特性上、パズルやアクションゲーム向けと見られていた。実際そうしたゲームは多数発売されたが、田尻はスクウェアのRPG『魔界塔士 Sa・Ga』の成功を見て、携帯機でもアクションでない分野を追求できると気づいた(田尻智さん(ゲームフリーク)VS石原恒和さん(クリーチャーズ)対談 前編 b.ポケモンを作る前に)。こうしてポケモンの枠組みが決まった。
ゲームフリークのスタッフはこれらの基本的な構造を、市場に受け入れられる形になるよう、また先行するRPG作品に対して独自性を発揮するよう、慎重につなぎ合わせてまとめ上げ、ほのぼのとして包容力のある世界観の構築、そしてセンスに満ちた言語感覚のテキストなどで、小気味よく表現しようとした。
しかし企画の立案から完成までには6年もの歳月を要し、その間にもしばしばプロジェクトは休止した。1995年頃までに、『MOTHER2』を制作したエイプから新会社クリーチャーズの社長に就任した石原恒和(現・株式会社ポケモン代表取締役社長)が全体をまとめて方向付けを行う役を担うようになり、ゲームフリークと開発委託契約を結んで、プロデューサーとして数々の企画を任天堂などへと提案していく火付け役となった。そして当初から開発を支援した任天堂もまた、完成をねばり強く待ち続けた。

光明に賭けた挽回策
発売の迫った1995年から1996年当時、ゲームボーイの市場は既に衰退の途にあった。テレビゲームには「次世代機」と銘打ってプレイステーションやセガサターンが登場し、携帯型ゲーム機においてもゲームギアなど高性能でカラー表現が可能な機種が出るなど、発売から丸6年が経っていたゲームボーイは次第に時代遅れと見られ始めていた。また市場にはRPGだけでも既に幾十幾百の作品が並び、ましてゲームボーイでリリースされる『ポケットモンスター』は、その一つとして埋もれてしまうと見られていた。
その状況を打破した大きな要因の一つが通信機能であり、また2バージョン同時リリースという当時としては大胆な手法であった。
元々ゲームフリークのスタッフが仕掛けたコンセプトは、当時まだゲームボーイですらろくに着目されていなかった「収集、育成、対戦、交換」というゲーム要素を徹底的に遊ばせようと言う目論見でもあり、それを支えるするべく、ゲームボーイの通信機能をフル活用して「2つのバージョンの間、または友達のソフトとの間で通信を行わないとポケモン図鑑が完成しない」「(お仕着せではない)自分が育てたポケモンで友達と対戦できる」という仕様を盛り込んでいた。
また個々のプレイデータには個別のIDと主人公の名前が与えられ、所有するポケモンに対して「親ID」として働き個々のポケモンをさらに個性化する、という仕様も持たせた。当初は親IDによってソフト1本ごとに登場するポケモンが異なるという仕様だったが、複雑になりすぎるということで任天堂の宮本茂の提案により2バージョンに分けて発売する手法がとられたと言われている。
そして当時の主流に比べかなり大容量のバックアップメモリを搭載する仕様に切り替え、150匹全てのポケモンを保存することが可能になった。そうした紆余曲折の末に、『赤』『緑』は1995年末に完成を迎えた。
任天堂がついにGoサインを出し発売した『ポケットモンスター』の販売手法は、発売当初はあこぎな商売とすら揶揄されたが、ユーザーたちのプレイ現場という草の根の場で、制作側の期待や予測を越えた爆発的な好循環を生んだ。「収集、育成、対戦、交換」というゲーム要素が、ユーザー間のコミュニケーションにより加速した結果である。
こうして、「ROMカートリッジの中だけに閉じてはいないゲーム世界」を体現して見せた『ポケットモンスター』は、押しも押されもせぬヒット作品としての道を歩み始めた。初回出荷本数は23万本強に過ぎなかったというが、ゲームボーイ向け『赤・緑』系(=GB系)全体で最終的に1000万本を優に超したとされている。

「ポケモン後」の市場の変化
『ポケットモンスター』発売以降、ゲームボーイ市場、引いてはコンシューマーゲーム市場そのものは大きく変化した。
後続のゲームソフトはこぞって「収集、育成、対戦、交換」の要素を盛り込み、また2バージョン同時リリースの手法を採る作品も現れるなど、二匹目のドジョウを狙った。 任天堂自身もその手のゲームの開発に力を注いだ他、「ポケモン頼み」のラインナップに切り替えるなどの露骨な路線を歩んだ時期もあった。 しかしそれらは必ずしも成功したとは言えない。前者については、各社において販売本数に如実な差が付き、結局はゲームソフトの商品力が販売力を決めることを再認識させる結果となった。また後者については、任天堂にとって、顧客ユーザーの低年齢層への望まざる偏在化などを引き起こす一因となった。
またポケモン市場自体も、純粋なゲーム性での訴求のみならず、別バージョンや新作(引いては新しいポケモン達)を求めるユーザーへ向けた、さながらコレクションアイテムとしての性格も強くなっている。ただしこの傾向は、「作中に登場するポケモン達をこそ大事に」という送り手とプレイヤー達双方の思いが合致している限りは、最初のコンセプトから必ずしも軸のずれたものとは言えない。

「ポケモン」ゲーム市場の推移

アドバンス版の大激震
ゲームボーイアドバンスを対象とした『ルビー・サファイア』系からは、それまでのゲームボーイ向けバージョンとのポケモンデータの互換性が無くなった。そして、これらのソフトはそのグループ内で別の互換性を持ち、新たな系列となった。

ポケモン(キャラクター)について
「ポケットモンスター」と言うゲームにおいて「ポケットモンスター」(以下ポケモン)と呼ばれるキャラクター・生物は切っても切れない存在である。
個々のポケモンの詳しい説明についてはポケモン一覧を参照のこと。

ポケモンの数について
ポケモンの種類は、歴代のゲームを全て合わせると386種となる。

バージョン系列別のポケモンの数

『赤・緑』ゲームボーイ(GB)系バージョン : 151種

(イベント配布ポケモン(「幻のポケモン」)のミュウを含む)

『金・銀』ゲームボーイカラー(GBC)系バージョン : 251種

(イベント配布ポケモンのセレビィと、ミュウ以外の『赤・緑』系ポケモン150種を含む)

『ルビー・サファイア』ゲームボーイアドバンス(GBA)系バージョン : 202種

(イベント配布ポケモンのジラーチ、デオキシスを含む。新登場は135種で、『赤・緑』系および『金・銀』系から67種が続投となっている。ちなみに、ソフトのデータとしては、386種類で、ルビー・サファイアで登場する202種を除き、残りの184種はルビー・サファイア単体では捕獲することができず、ポケモンコロシアムやファイアレッド・リーフグリーン・エメラルドなどが必要となる。)

GB系・GBC系ソフトとGBA系ソフトとの間ではソフトに互換性が無く、互いにポケモンを転送することはできない。
また、GBA系ソフトにおけるミュウについては、公式情報において、ミュウの引換券が付いた「ミュウと波導の勇者 ルカリオ」特別前売券の発売が決定したことにより、入手法が明らかになった。
ちなみに、まだゲームに登場してないポケモンも含め、現在391種類が確認されている。

幻のポケモン
各シリーズには、通常のプレイでは手に入らない幻のポケモンが1体ずつ存在する。(但し、『ルビー・サファイア』系バージョンでは2体存在する)。それぞれのポケモンの詳しい解説や入手方法はポケモン一覧を参照のこと。
なお、一番最初の幻のポケモンはミュウである。ミュウの存在は後にポケットモンスターを大きな人気にする大きな要因となった。(詳しくはポケモン一覧を参照)

ミュウ

登場バージョン:(赤・緑・青・ピカチュウ)・エメラルド

セレビィ

登場バージョン:(金・銀)・クリスタル・コロシアム(拡張ディスク)

ジラーチ

登場バージョン:ルビー・サファイア・ファイアレッド・リーフグリーン・エメラルド

デオキシス

登場バージョン:(ルビー・サファイア)・ファイアレッド・リーフグリーン・エメラルド

GBA版では、ホウオウやルギアの入手も、期間限定の上記と同じイベント追加データの配布であった。そのときは、引換券などの類は必要でなく、ポケモンフェスタでのイベントならびにポケモンセンターなど提携店で、ジョイスポットというワイヤレスアダプタを用いた、データーの配信サービスであった。

伝説のポケモン

以下のポケモンは、通常プレイでゲット可能だが、捕まえるチャンスが一度しかないポケモンである。ちなみに括弧書きは、特殊な入手法であることを示す。

フリーザー

登場バージョン:赤・緑・青・ピカチュウ・ファイアレッド・リーフグリーン・XD

サンダー

登場バージョン:赤・緑・青・ピカチュウ・ファイアレッド・リーフグリーン・XD

ファイヤー

登場バージョン:赤・緑・青・ピカチュウ・ファイアレッド・リーフグリーン・XD

ミュウツー

登場バージョン:赤・緑・青・ピカチュウ・ファイアレッド・リーフグリーン

ライコウ

登場バージョン:金・銀・クリスタル・ファイアレッド・リーフグリーン・コロシアム

エンテイ

登場バージョン:金・銀・クリスタル・ファイアレッド・リーフグリーン・コロシアム

スイクン

登場バージョン:金・銀・クリスタル・ファイアレッド・リーフグリーン・コロシアム

ルギア

登場バージョン:金・銀・クリスタル・(ファイアレッド・リーフグリーン・エメラルド)・XD

ホウオウ

登場バージョン:金・銀・クリスタル・(ファイアレッド・リーフグリーン・エメラルド)・コロシアム

レジロック

登場バージョン:ルビー・サファイア・エメラルド

レジアイス

登場バージョン:ルビー・サファイア・エメラルド

レジスチル

登場バージョン:ルビー・サファイア・エメラルド

ラティアス

登場バージョン:サファイア・エメラルド(・ルビー)

ラティオス

登場バージョン:ルビー・エメラルド(・サファイア)

カイオーガ

登場バージョン:サファイア・エメラルド

グラードン

登場バージョン:ルビー・エメラルド

レックウザ

登場バージョン:ルビー・サファイア・エメラルド

ポケモンの進化
ポケモンの中には一定の条件がそろうと別のポケモンに進化するものがある。例えば、アチャモは進化するとワカシャモになり、さらにバシャーモへと進化していく。進化することで大幅な能力上昇を図ることができるので戦力の強化につながるが、一方で進化するとレベルアップで覚える「わざ」を覚えるレベルが遅くなる傾向もあるうえに、技そのものが変わることもある。後者はルビー・サファイアになってから多くなっている。(たとえば、ワカシャモは「スカイアッパー」をレベル50で覚えるが、バシャーモになるとレベル59にならなければ覚えられなかったり、アチャモのままなら「かえんほうしゃ」を覚えられるが、ワカシャモになると覚えられない、など)そのため、そのポケモンが覚える「わざ」を全て覚えてから進化させた方が総合的に強くなると考えられている。 これらのシステムについては、『金・銀』から登場した卵システムにより変更された点も多い。
ポケモンの進化は一定のレベルに達すると行われる「レベル進化」が基本だが、以下のような特殊進化が存在し、ポケモンの世界に深みを増している。また、レベル進化、なつき進化の場合は、進化中にBボタンを押すことによって進化を止める(進化キャンセル)が出来る様になっている。

レベル進化のバリエーション

なつき進化

ポケモンが一定以上なついている状況でレベルアップすると進化する。例えばピチューからピカチュウの進化はなつき進化である。

コンディション進化

美しさが一定値以上の場合にヒンバスがミロカロスに進化する。この進化形態はこの1種のみである。

"いし"進化

「ほのおのいし」「みずのいし」など特殊なアイテムを使うことにより進化する。例えば、ピカチュウからライチュウへの進化は「かみなりのいし」を必要とする。
ただし、このような方法による進化をするポケモンは、進化後に自然に覚える技の種類が少なくなる傾向にあるために、進化のタイミングを見極める必要がある。ウィンディの「しんそく」など進化後にのみ覚える技もある。

通信進化

ポケモンの通信交換を行った際に進化する。例えばユンゲラーからフーディンの進化は通信進化である。
特定のアイテムを持たせた状態で交換したときのみ進化するポケモンもいる。例えばポリゴンは「アップグレード」を持った状態で交換されるとポリゴン2に進化する。

分岐進化

一種のポケモンが異なる進化条件の下で複数のポケモンに進化する可能性を持つものがある。

ヤドン(レベルでヤドラン/アイテム持ち通信でヤドキング)
ニョロゾ(いしでニョロボン/アイテム持ち通信でニョロトノ)
イーブイ(いし×3・なつき×2)

イーブイはブースター・サンダース・シャワーズへと3種のいし進化をするほか、なつき進化をするが、この際レベルアップする時間帯によりエーフィとブラッキーのどちらに進化するかが決まる。金銀では「朝・昼」「夜」、ルビーサファイアでは「午前」「午後」、時間の概念のないファイア・リーフでは進化せず、XDでは専用アイテムで進化する。

クサイハナ(いし×2)

「リーフのいし」でラフレシア、「たいようのいし」でキレイハナに進化する。

バルキー(レベル(特殊)×3)

進化レベルに達したときの攻撃力と防御力の大小によりサワムラー・エビワラー・カポエラーの3種類のポケモンに進化する。

パールル(通信×2)

持たせるアイテムによりサクラビス・ハンテールへの2種の通信進化をする。

分裂

ツチニンのみが起こす特殊な進化形態であり、ツチニンがテッカニンに進化する時、手持ちに空きがあるとヌケニンが手持ちに加わる。なお、この時モンスターボールを1つ以上持っていなければならないとする誤情報が根強い。原典は攻略本の誤記と思われる。
『金・銀』以降では、ポケモンに「かわらずのいし」というアイテムを持たせることにより、進化をすべて止められる様になっている。

ポケモンのタイプについて
ポケモンにはそれぞれいずれかのタイプによって分けられる。このタイプによっては、技の威力や、使用時の効果が変わってくる。ソフトのバージョンによって、相性が一部異なる場合もあるが、基本的には大きな変更はない。不思議のダンジョンでは若干計算が違う。2つのタイプを持つポケモンもいて、その場合相性は2つのタイプそれぞれの、技に対する相性の乗除で決まる。
また、タイプは大きく分けて「物理攻撃」(ノーマル・かくとう・どく・じめん・ひこう・むし・いわ・ゴースト・はがね)と「特殊攻撃」(ほのお・みず・でんき・くさ・こおり・エスパー・ドラゴン・あく)の2つに大別され、前者は「こうげき」「ぼうぎょ」のステータス、後者は「とくこう」「とくぼう」のステータスが技の威力に影響する。
ジムリーダーならびに四天王の所有するポケモンは、ほとんどの場合、1つのタイプに偏っている。
タイプ相性表 左が攻撃側、上が防御側。



















ノーマル













×




ほのお


















みず


















でんき









×








くさ


















こおり


















エスパー















×


かくとう













×




どく
















×

じめん










×







ひこう


















むし


















いわ


















ゴースト
×

















ドラゴン


















あく


















はがね



















本編
不思議のダンジョン


通常の2.0倍
通常の1.5倍


通常のダメージ
通常のダメージ


通常の0.5倍
通常の0.9倍

×
通常の0.0倍
通常の0.5倍


『赤・緑・青・ピカチュウ』は「×」
それ以外の作品は「◎」

初代、氷タイプが岩タイプに効果抜群だと信じている人が多かった(当時、純粋な岩タイプは存在せず、併せ持つタイプのすべてが氷タイプの優劣に絡むタイプだった)が、実際は初代から普通であり、「金・銀」で純粋な岩タイプの「ウソッキー」が登場したことでそれが証明された。
攻略本の誤記により、初代ではゴーストタイプがエスパーに効果抜群(本当は効果無し)、虫タイプが毒タイプに効果いまひとつ(本当は効果抜群)という間違った解釈が一般的となっていた。「金・銀」以降はその風説どおりに修正されている。

関連商品・作品

関連ゲームソフト

対戦、保管ツール
ゲームボーイの本編ポケットモンスターシリーズで捕まえたポケモンを、よりよい環境で対戦したり、より多く保管することができるツールとしてのソフト。ポケモンが3D化されるのが最大の魅力。おまけ機能も充実している。

『ポケモンスタジアム』 (NINTENDO64) 売上本数約137万本

従来の平面なゲームボーイでの対戦をNINTENDO64に移植することにより、ポケモンの3D化が実現した。
ただ、対戦にポケモンは全種使用できず、40種に限られた。
プレイヤーのデータ等の読み込みは、ゲームボーイのカートリッジから64GBパックを介する形がとられている。後から、64DDの追加ディスクにより、キャラクターデータを追加する予定があったが、実現せず。

『ポケモンスタジアム2』 (NINTENDO64) 売上本数約71万本

前作に各機能が強化され、全ポケモン151種が参加できるようになった。
GB版のプレイでは複数から1匹選択しなければならなかったポケモンを、プレゼントという形でいくらでも入手することができる。(しかも、それを「金・銀・クリスタル」に送るとオリジナルのアイテムを持っている。)

『ポケモンスタジアム金銀』 (NINTENDO64)/(2000年12月14日発売) 売上本数約114万本

『金・銀・クリスタル』に対応したバージョン。ミニゲーム、ポケモンに関する資料が豊富で、攻略本の代わりにもなる。

『ポケモンボックス ルビー&サファイア』(ニンテンドーゲームキューブ)(2003年5月30日発売)

捕まえたポケモンを保管するのが主な目的のツール。1500匹預けられる。ポケモンを駒に変え、並べて眺めることもできる。『ファイアレッド・リーフグリーン・エメラルド』にも対応。単体に加え、GBAケーブル同梱版も発売された。両者ともオリジナルカラーのメモリーカード59(クリアブルー&クリアレッド)が同梱。「メモリーカード251」には対応していない。

『ポケモンコロシアム』(ゲームキューブ)/(2003年11月21日発売)

『ルビー・サファイア・ファイアレッド・リーフグリーン・エメラルド』に対応した対戦環境と機能を持つソフト。
今までと路線が異なるオリジナルのシナリオで、RPGとしてのポケモンを楽しむこともできる。何者かに心を閉ざされたポケモン「ダークポケモン」をスナッチ&リライブと呼ばれる方法で元に戻すのが主な目的である。「ルビー・サファイア」はおろか「ファイアレッド・リーフグリーン」でさえ入手できなかった「金・銀」のポケモンが多数入手できることが特徴。シナリオでは、ダブルバトルが中心である。
不評な点としては、「スタジアム」シリーズにあった、ポケモン出現時のアニメーションの削除と、鳴き声がGBA版そのままになってしまったことが挙げられる。
オリジナルカラーのメモリーカード59(クリアブラック)同梱。

『ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア』(ゲームキューブ/2005年8月4日発売)

ストーリー的に『ポケモンコロシアム』の続編だが、完全な新作RPGという位置づけで開発された商品。だが基本は同じで、心を閉ざした「ダークポケモン」をスナッチ&リライブと呼ばれる方法で元に戻すのがシナリオの柱となっている。
前作と違い、わずかながら野生のポケモンも出現する。前作の「コロシアム」は「今まで入手できなかったポケモンを入手できる」ことが売りだったが、このXDは、発売時点で既に全種類のポケモンが入手可能であったため、「今まで覚えられなかった新たな技を覚えたポケモンが手に入る」ことを売りにしている。(約半数は利用価値の少ない「リフレッシュ」であるのだが・・・)それでも、キャンペーンでしか入手できなった「ルギア」が通常プレイで入手できるようになったことは好評である。
今回から新ポケモンが登場していることが確認されている。対戦モードがあるが、シナリオとの交換、GBA同士のフリーバトルしかなく、前作にあったコロシアムモードが削除されている。
前作同様鳴き声はGBA版そのまま、出現時にアニメーションもとらないのだが、なぜか野生のポケモンだけはアニメーションをとる。
メモリーカードは同梱されていない。

ポケモン世界体験型ゲーム
本編RPGの外伝的な作品。より奥深いポケモン世界を体験できる、ポケモンファン御用達ゲーム。

『ピカチュウげんきでちゅう』(NINTENDO64、1998年12月12日発売、音声認識システムNINTENDO64 VRS同梱) 売上本数約74万本

家庭用テレビゲームとしては世界初の音声認識を利用したゲーム。オーキド博士から与えられた翻訳機(ポケットヘルパー)を使い、ピカチュウとコミュニケーションを取りながら親睦を深めていく。音声認識システムには、NEC開発の「アルトーカー(LSI)」を採用。

『ポケモンスナップ』(NINTENDO64、1999年3月21日発売) 売上本数約49万本

ポケモン写真家のトオルが、ある島を訪れてポケモンの生態を写真に収めていく。アイテムを駆使することで、あらゆる場面を作り出せる。ファンサービスとしてか、オーキド博士が写真評価の役で登場する。
セーブデータ(コントローラパック)をローソンに持ち込むと、写真データをシールにしてもらえるサービスもあった(現在はすでに終了)。

『ポケモンチャンネル〜ピカチュウといっしょ!〜』(ゲームキューブ)(2003年7月18日発売)

テレビ局「ポケモンチャンネル」から放映される番組をピカチュウと一緒に観たり、お買い物したり、様々な場所へ連れて歩くことで、親睦を深めていく。30分以上に渡るオリジナルアニメ「ピチュピチュブラザーズ」が収録されたことで注目された。ポケモン映画のプロモーション映像が収録された「番組拡張ディスク」と、カードeリーダー+用カード3枚を同梱。

『ポケモン不思議のダンジョン』(ニンテンドーDS・ゲームボーイアドバンス)(2005年11月17日発売)

所謂ローグタイプのゲーム。『不思議のダンジョン』繋がりでチュンソフトも関わっている。
ニンテンドーDS版「青の救助隊」とゲームボーイアドバンス版「赤の救助隊」が同時発売。
ある日突然ポケモンになってしまった主人公。ポケモンだけが暮らす世界で、友達(パートナー)になったポケモンと
救助隊を結成し、ポケモン達からの依頼をクリアしながらポケモンになった謎を探す事になる。
主人公のポケモンは、オープニングの質問の答えにより16種類のポケモンから選ばれる。
ダンジョン内で倒れたとき、別のソフトでそのダンジョンに潜入することで、元のソフトのキャラを復活させる「救助」システムが2005年末現在好評である。ワイヤレスやケーブル通信はもちろん、パスワードを入力することで、遠く離れた人のソフトを救助することもできる。
2005年11月25日には「青の救助隊」において、「赤の救助隊」以外の一部のカートリッジをニンテンドーDSに刺したまま遊ぶとそのカートリッジのセーブデータが消えてしまう不具合が発覚した。

『ポケモンレンジャー』(2006年3月23日発売予定)

ポケモンカード
60枚一組のデッキ(30枚一組のルールもある)を組み、2人が対戦するカードゲーム。 「サイドカード」と呼ばれる、ポケモンを「きぜつ」させたときに得られるカードをすべて取るか場にポケモンがいなくなった場合に勝敗が決まる。 詳しくはポケモンカードゲームの項を参照のこと。

『ポケモンカードGB』(ゲームボーイ)(1998年12月18日発売) 売上本数約139万本

トレーディングカードゲーム『ポケモンカードゲーム』をテレビゲーム化したもの。やっていくうちにルールをわかってもらうことを目的として作られ、対戦相手がいなくても手軽にプレイできるのが特徴。8人のクラブマスター、4人のグランドマスターに勝ち抜くことを目的としている。スターターパックと第3弾までの拡張パックのほか、本ゲームオリジナルのカードも数枚収録されている。

『ポケモンカードGB2 GR団参上!』(ゲームボーイ)(2001年3月28日発売)

拡張パック第4弾と拡張シートシリーズを新たに収録しただけでなく、GR団を倒していく設定になっており、ストーリー要素が充実している。

ピンボール、パズル
(ここに概要説明)

『ポケモンピンボール』(ゲームボーイ) 売上本数約102万本

ステージを行き来し、ポケモンを捕まえる要素を盛り込んだピンボール。玉や障害物もポケモンになっている。ボーナスステージなどもある。

『ポケモンピンボール ルビー&サファイア』(ゲームボーイアドバンス)(2003年8月1日発売)

ルビー・サファイアバージョンに出てくるポケモンを扱った『ポケモンピンボール』。他は基本的には同じである。

『ポケモンでパネポン』(ゲームボーイカラー専用)(2000年9月21日発売)

スーパーファミコンで発売されていた『パネルでポン』(インテリジェントシステムズ開発)のシステムはそのままに、キャラクターを『金・銀』を中心としたポケモンに変更した落ち物パズル。
ゲーム自体の評価は高いものの、登場するポケモンはごく一部であり、さらにゲームジャンルが本流のRPGからかけ離れていたため、ポケモンファンからはあまり支持を得られなかった。そのためキャラクターを変更した必然性は疑問視されている。
海外では同じく『パネルでポン』のシステムを流用し、アニメ版のキャラクターを採用した『Pok?mon Puzzle League』(ポケモンパズルリーグ)がNINTENDO64で発売されたが、日本では権利問題により未発売となった。

『ポケモントローゼ』(ニンテンドーDS)

ポケモンの顔を縦か横に並べてトローゼするゲーム。他の作品と打って変わりポップなキャラクターデザインが採用されている。

『ポケモンピクロス』(ゲームボーイ ゲームボーイカラー)(未発売)

ポケモンのキャラクターを問題に採用したピクロス。1999年春に各ゲーム誌で画面写真が公開されたが、その後続報は無いまま発売されなかった。しかし1999年4月1日からニンテンドウパワーで供給されたスーパーファミコン用ソフト『ピクロスNP vol.1』にはポケモンの問題が10問程度収録されている。

レース
(ここに概要説明)

『ポケモンダッシュ』(ニンテンドーDS)(2004年12月2日発売)

ニンテンドーDSの特徴である「タッチペン」を使ったレースゲーム。画面にタッチペンをスライドさせる事でピカチュウをその方向にダッシュさせる事が出来る。また、「DSワイヤレス通信」を使用した通信対戦で、最大2-6人の対戦が可能。ただ、使えるキャラクターはピカチュウのみである。
さらに、レギュラーカップクリア後に、ニンテンドーDS本体に本ゲーム対応のゲームボーイアドバンス用ソフトも差し込めば、GBA用ソフトの手持ちポケモンのデータを送り込む事ができ、GBA用ソフトの手持ちポケモンの形をしたマップが登場する。
この作品において、映画版に先行登場した、ゴンベが登場する。

その他関連商品

ポケモンカードゲーム(共通)

ポケットモンスターをモチーフにした、トレーディングカードゲーム。プレイヤーをポケモントレーナーに見立て、ポケモン同士のバトルをトレーディングカードゲーム形式の対戦で再現している。GB版とはルールが若干異なる模様。

ポケモンバトルカードe+

ポケットモンスター ルビー・サファイアにゲストトレーナーを呼び込んだり特殊なアイテムを手に入れるためのカードe+。12種類のパッケージが存在する。

ポケモンコロシアム ダブルバトルカードe+

ポケモンコロシアムにバーチャルトレーナーを呼び込むカードe+。4種類のパッケージが存在する。

ポケモンバトルカードe+ ファイアレッド&リーフグリーン

ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーンにタイムアタック系イベント"トレーナータワー"を出現させるカードe+。全44枚、読み込む枚数及び順番によりトレーナータワーの内容と賞品が変化する。

ポケモンバトルカードe+ エメラルド

ポケットピカチュウ
ポケモンミニ
ポケモーション

CD「ポケモンサウンドトラック」シリーズ

アニメ版ポケットモンスターシリーズの主題歌はたびたび一新されており、既にかなりの曲数に上っている。以下に挙げるCDもそのごく一部である。最初の主題歌「めざせポケモンマスター」は純粋なアニメソングとしては異例の185万枚のミリオンセラーとなった。最新の主題歌は「バトルフロンティア」で、GBAソフト「ポケットモンスター エメラルド」に同名の施設が登場している。

『めざせポケモンマスター98"』
『ポケモンサウンドトラックセレビィ時を越えた遭遇』
『ポケモンサウンドトラック水の都の護神ラティアスとラティオス』

小説「ポケットモンスター The animation(スーパークエスト文庫)」シリーズ

アニメの初代脚本家・首藤剛志氏著書の「小説版ポケットモンスター」。アニメ第一話〜第七話までの内容がノペライズ化されている。現時点では、二巻まで発売されている。

『ポケットモンスター―The animation (Vol.1)』 ISBN 4094405410
『ポケットモンスター―The animation (Vol.2)』 ISBN 4094405429

雑誌「ポケモンワンダーランド」

ポケモンが登場する作品リスト

漫画

『ポケットモンスター』穴久保幸作
『ポケットモンスター R・S編』穴久保幸作
『ポケットモンスターアニメコミック サトシとピカチュウ』てしろぎたかし
『劇場版ポケットモンスターAGスペシャルコミック 七夜の願い星 ジラーチ』大内水軍
『劇場版ポケットモンスターAGスペシャルコミック 裂空の訪問者 デオキシス』てしろぎたかし
『劇場版ポケットモンスターAGスペシャルコミック ミュウと波導の勇者 ルカリオ』伊原しげかつ
『ポケットモンスターSPECIAL』シナリオ:日下秀憲・作画:真斗→山本サトシ
『ポケットモンスター PiPiPi★アドベンチャー』月梨野ゆみ
『ポケットモンスター チャモチャモ♪ぷりてぃ』月梨野ゆみ
『電撃!ピカチュウ』おのとしひろ
『ポケットモンスター金・銀 ゴールデン・ボーイズ』斉藤むねお
『ポケットモンスタールビー』
『ポケットモンスターエメラルド 挑戦!バトルフロンティア』伊原しげかつ
『ポケットモンスター 4コマギャグ劇場』姫野かげまる
『ポケットモンスター 4コママンガ劇場』向水遙他
『ポケットモンスター 4コマDX』山本まるみ
『ポケットモンスター 4コマギャグバトル』
『ポケモン 4コマ笑辞典』やましたたかひろ
『ポケットモンスター 1Pコミック劇場』成田美穂
『ポケットモンスター 4コマ大百科』やましたたかひろ
『ポケモン 4コマ全集』春風邪三太
『ポケモンゲットだぜ!』あさだみほ
『ポケモンカードになったワケ』姫野かげまる
『まんが版 ポケットモンスター全書』中村里美
『めざせ!! カードマスター』印照
『ポケットモンスター おはなし超ひゃっか』
『ポケモンえにっき ポケモンじまのなかまたち』ふくやまけいこ
『ポケモンだにへ ピカチュウのだいぼうけん』小北和哉・天野雅栄
単行本未収録作

『ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア スペシャルコミック』日下秀憲・作画:三徳信彦
『劇場版ポケットモンスターAGスペシャルコミック ミュウと波導の勇者 ルカリオ』あさだみほ
『劇場版ポケットモンスターAGスペシャルコミック ミュウと波導の勇者 ルカリオ』日下秀憲・吉野恵美子
『ポケパーククイズ&パズル』上田未知
『ポケモン不思議のクイズダンジョン ぴかチャモ救助隊』上田未知

ゲーム

大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ

『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』(NINTENDO64)
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』(ゲームキューブ)

関連施設

ポケモンセンター
オリジナルも含め、数多くのポケモングッズを取りそろえるショップ。ポケモンのキャラクター戦略の拠点として、海外を含めた各地の店舗やオンラインまで、多角的に展開する。
名称の由来は、ゲーム内の都市や町に存在する施設「ポケモンセンター」(病気のポケモンを元気にしたり、他のプレイヤーとの対戦やポケモン交換をする施設)から来ている。

ポケモンセンタートウキョー(1998年4月25日開店)
ポケモンセンターオーサカ(1998年11月14日開店)
ポケモンセンターナゴヤ(2002年10月11日開店)
ポケモンセンターフクオカ(2003年11月1日開店)
ポケモンセンターヨコハマ(2005年3月15日開店)
ポケモンセンターサッポロ(期間限定)

ポケモンセンターニューヨーク(2001年11月16日開店)

ポケモンセンターオンライン(2001年3月21日開店)
ポケモンセンターモバイル(2003年9月29日開店)

ポケパーク
ポケモンの世界観をモチーフにした遊園地。詳細はPok?mon The Park 2005を参照。

ポケモンフェスタ
小中高校の夏期休暇期間に開催される、ポケモン及び任天堂ハードゲームの展示ショウ等のイベント。携帯ハードゲームやカードゲームの公式大会等も行われる。

ポケットモンスターに関する様々な話題

国内事件編

ポリゴン事件(別名:ポケモンショック・ポケモンパニック)

1997年12月16日(火)の18:30〜19:00に、テレビ東京系で放送されたアニメ版ポケットモンスター第38話「でんのうせんしポリゴン」を見ていた幼児から中学生までを中心とする人々が、全国で500人以上、後にビデオなどを見た人々を含めると700人以上が突然痙攣などの症状を起こし、病院にかつぎこまれるという事態が起きた(参考リンク1、2)。
原因は強烈にフラッシュする画面を見たために脳がパニックを起こす光過敏性発作(PSE:Photo Sensitive Epilepsy)、または光過敏性癲癇(てんかん)と見られている。それを裏付けるように、その日の18:50頃(Bパートの開始からおよそ6分)、ピカチュウがでんげきでミサイルを爆破した時(つまり、赤と青の高速な点滅が起こった時)に意識を失ったと証言する患者が最も多かった。
この時の映像手法は「パカパカ」と呼ばれるアニメ制作上大変ポピュラーな手法であったため、アニメ制作現場に与えた衝撃は大きかった(この演出を使用するアニメの再放送等では何話か飛ばされることに)。これ以降、国内の放送業界では画面演出の方法に関するガイドラインを策定して事件の再発を防ぐ方策が採られた。また視聴者への注意喚起として、例えばアニメ業界などではNHKやTBS等を除く全てのアニメ、特撮番組の放送初めに必ず、テレビは「明るい部屋で、少し離れた位置から見るように」と注意を促す旨のメッセージまたは数秒間のアニメーションが流れるようになった(参考リンク)。
実は、この種の視覚刺激に対する異常反応についての症例はこの事件以前にもたびたび報告されている。また本当に光過敏性「癲癇」と見なすべきかどうかについても専門家の意見は必ずしも一致していない(そのため通常は光過敏性発作/PSEの語を用いる)。
そして、テレビ画面のフラッシュによる症例としてはイギリスで1990年代にNES(海外版ファミコン)をプレイしていた少年が気絶して呼吸困難で死亡した事件などが知られており、テレビゲーム業界では早くからこの問題を重要視して画面フラッシュをなるべく減らすなどの対応をとっていた。ポリゴン事件の発生は、それらの先例をアニメ業界が軽視していたことを露呈する結果にもつながった。
一方、初期の患者数に比して「ポケモンパニック」報道の後に患者の報告が急増したことや、ワイドショー等での専門家の意見が「ゲーム害悪論」に流れてしまったことなどを指して、事件に対する世間の論調の行き過ぎを批判視する意見もファンなどの間で聞かれる。ただし事件による放送中断の後、当の患者である子供たちをも含めて放送再開を望む世論が強く起こり、番組復活への大きな追い風となったことは特筆すべきである。
この事件がニュースやワイドショーにて大きく報道されたことで、ゲームやアニメへの関心が薄い社会層へ事件の話題が広がることになり、皮肉にも、ポケットモンスターと言う作品への一般認知度が高まる結果となった。また、この事件をアメリカのアニメ関係者に検証してもらったことが、ポケモンが海外に渡った端緒の1つとなった。
この事件が残した影響は根深い。当事者のテレビ東京など放送数社は、今もアニメの演出に厳しいチェックを行っている。またアニメ版においてはポリゴンとその進化形であるポリゴン2は登場しなくなってしまうなど、「謹慎」処分の解除を望むファンたちを残念がらせている。この事件とポリゴン2との関係があるかどうかは不明である。既に事件から7年以上の歳月が経ち事件の記憶も風化しつつあるが、テレビ東京などの考えもあるのかもしれない。ポリゴン事件以降、同社で放映した新世紀エヴァンゲリオンでの、性的描写問題もあわせ、倫理基準を極端なほどに厳しくした。後にテレ東チェックと呼ばれるものである。それから、アニメ業界が大きく変わることになる。
また、後にアニメ番組以外にまで騒動は広まった。2004年2月23日、日本テレビ系列で放送されているバラエティ番組踊る!さんま御殿!!で、視聴者の体験談を募集する告知の画面で「賞金5万円」の「5」の部分に「パカパカ」を用いていたことが発覚した。間部社長は「基準見落としは否定できない。アニメ番組以外についても点検したい。」とコメントした。
ちなみに、この騒動の原因となった第38話「でんのうせんしポリゴン」の回はテレビ東京系列のない地区などの放送が数週遅れになる地域では放送されず、そこがせめてもの救いようだったと語るスタッフもいたとされている。ただ、テレビ東京系列のない地区でもケーブルテレビなどを通してみた結果病院に運ばれた人がいるだけに、このコメントは適切ではないと思われる。
なお、この事件の後に放送が再開されるまでの間は、当時同局の人気番組おはスタ内でミニアニメとして放送されていた学級王ヤマザキを編集した物を放送していた。広島県(テレビ東京にネット局になっていない局)では、本放送の後日に放送していたため、影響が無かった。

「ルージュラのクリスマス」

1997年12月23日に放送予定だったアニメ版幻の第39話。上記「ポリゴン事件」で放送が一旦打ち切りとなり、後の放送再開時(翌年春)に第39話として放送されたのは「ピカチュウのもり」だった。「ルージュラのクリスマス」は、後に真夏に再放送され、ビデオにも収録された。

ポケモン同人誌事件

アニメ版ポケットモンスターが人気絶頂の頃、同人誌即売会「コミックマーケット」(コミケット、コミケ)にて、ポケモンのキャラクターを用いた、きつい性的描写(人物とモンスターを絡ませるなど)を伴う同人誌が販売された。この同人誌を偶然入手した任天堂社員が本社へ報告し、問題の同人誌を入手した任天堂もアニメなどのキャラクター戦略に影響すると考えたため、著作権法違反(複製権侵害)で京都府警に被害届を提出した。(参考リンク)※リンク先によると偶然の入手ではないらしい。

通常なら容疑者の逮捕はその居住地域を管轄する地方警察が逮捕や取調べを行うことになっているが、このときは京都府警が容疑者である作家のもとに赴き、逮捕後京都まで容疑者を護送するという異常事態が起こったのである。このことにより、いろんな噂が流れ、インターネット上の掲示板などを中心に騒ぎが起こり、最終的には任天堂バッシングにも発展した。このことを重く見たか、任天堂はその後京都府警に出した被害届を取り下げ、その同人作家は釈放された。
その後、任天堂やポケモンの版権管理を委託されている小学館を中心に、ポケモンキャラ2次使用に関するガイドラインを作成し、現在に至ると言われている。また逮捕された同人作家も、一時期活動を制限されていた時期もあったが、2004年のコミックマーケット66にてポケモン同人誌をもって復活を遂げたと伝えられている。ただし、もう性的描写のきついポケモンキャラ2次使用同人誌は書かないとコメントしたとも伝えられている。

世界的人気順位に関する話題

テレビ朝日の某ランキング番組の統計によれば、ポケモンは海外で2位の人気だと言われている。しかし、インターネットのあるランキングによると世界120位と言う。それどころか、嫌いな番組第1位になるほどだと言う。そこには「現実ならロケット団は5秒で子供達を惨殺して、ピカチュウを奪うのさ。」と書かれていた(参考リンク)。ただこれは、インターネットを扱えるティーンエイジャー以上の海外アニメファンの多くがいわゆる「子供向けアニメ」を嫌う傾向にあることも関係していると思われる(同様の理由で、同じくアメリカで展開されている「遊戯王」も低年齢層と高年齢層で評価が分かれている)。

海外編

日本以外でポケットモンスターと呼ばない理由

海外の一部の国で商標登録されていた事や、英語圏(特にアメリカ合衆国)においては、「ポケット」は男性器の隠語でもあるため、「ポケットの化け物」では子供の遊ぶ健全なゲームのタイトルとしては不適切であると言う判断から、日本国外ではタイトルの省略形「ポケモン(POK?MON)」を採用した。なお?の上のアクセント記号はこのEが黙字でなく発音をもつEであることを表す。

海外展開

「ポケットモンスター」は1998年9月7日にアメリカでTVアニメの放送がスタートし、同28日にゲームボーイソフト「POK?MON」が価格29ドル95セント、星条旗の色と同じ「赤」と「青」の発売を開始。これを皮切りに、各国でTVアニメの放送とソフトの発売を開始。英語版YELLOW(和名:ピカチュウバージョン)はゲームソフトにおけるミリオンセラーの最短記録としてギネスブックに載った。
99年11月12日に劇場映画「Pok?mon The First Movie」(日本版名:ミュウツーの逆襲)が、全米3000館で公開され興行収入8000万ドル、その他海外9100万ドルを記録した。この作品のサントラCDは初回出荷枚数100万枚、全米チャート8位を記録。続編も順次公開されている。
アメリカで「ポケットモンスター」がアニメとして広く受け入れられた理由としては、(アメリカ人から見て)「ポケットモンスター」がアメリカのカートゥーンのようにシンプルなストーリーの作品であること、ゲームソフトとのメディアミックスが功を奏したこと、オリジナルの日本版から日本的なものを差し替えるなどして日本色を薄めたことなどが挙げられる。一方、アメリカの大人のアニメファンからは厳しい評価が下されている。

海外版のゲームソフト

北米版ではポケモン名・地名・人名などは英語に直された。民家の仏壇が「ディグダの像」に、アイテムの「饅頭」「煎餅」が「キャンディバー」「クッキー」になるなど日本的なものは差し替えられることが多い。なお、北米版に続き各国で発売されたソフトは英語名を元にしている部分が多々ある。
ゲーム内容はほぼ変化はないが、金銀で一部ポケモンの出現種が異なったり、ポケモンコロシアムではボーナスディスクでの入手ポケモンが差し替えられている。
GBソフトである金銀までは名前文字数の関係からか海外版との通信は正常に働かないが、GBAになりデータ形式が一新されたルビー・サファイアからは海外版との通信が非公式ながら可能となっている。ポケモンコロシアムでのボーナスポケモンの差し替えは、ポケモンの特長である通信交換を世界規模で行って欲しいという考えの表れとも考えられる。

CESAとの関係

第1回CESA大賞にて、社会現象を起こすほどの知名度等から大本命視されながら、コアユーザーの組織票(選考基準に大きく関わる)等により大賞を逃してしまった(意外に思われるが、ポケモンは無冠である)。それ以来,大賞等の選考基準等に不透明さが残っている。そのため、いまだにゲーム雑誌等で批判が残っている。

ポリゴン事件直後、CESAがこの事件に関して一切関与しないというコメントをしたことは特筆事項である。

ポリゴン事件以降、CESA主催(日経BP協賛)の東京ゲームショウの参加に消極的になる等、任天堂と業界団体ともシコリを残している。

その他

作品中の名前などの由来

各作品中の固有名詞は、例えば『赤・緑』系・『金・銀』系では各街の名前が色の呼び名(特に日本語での古式ゆかしい名称)で統一されているなど、何らかのコンセプトに沿って命名されている。オーキド博士も英語の orchid (オーキッド:蘭)からきている。
なお『赤・緑』系のスタート地点マサラタウンは、「何色にも染まっていない汚れなき色」という意味で「まっさら」から付けられているらしい。
また同じく『赤・緑』のジムリーダーなどの人名は、主に花の和名をアレンジしたものがつけられている。

ポケモンおじさん

2000年頃にかけてポケモン関連のテレビCMにレギュラー起用されていた綿引勝彦は当時、ファンの間から「ポケモンおじさん」と呼ばれていた。もちろんそれは広告戦略上の役作りの結果であるのだが、極道ものの映画やNHK大河ドラマにも多数出演している強面の綿引がポケモンゲームにはまっていく様子を愛嬌たっぷりに描いたCM群は、当時大きな話題を呼んだ。

『ピカチュウげんきでちゅう』TVCM (1998年末、綿引氏初登場)
『ポケモンスナップ』TVCM (1999年春)
この時の綿引氏再起用により、「ポケモンおじさん」というキャラクターが明確になっていく

「ポケモンスタジアム金銀」のCMを最後にして担当が替わり、「ポケットモンスタールビー・サファイア」では別のタレントが起用された。

本作はゲームソフト「MOTHER」をリスペクトして作られたゲームであると、ほぼ日刊イトイ新聞内MOTHERの気持ち第4回で糸井重里が触れている。従来RPGもしくはMOTHERそのものの単なる模倣ではなく、糸井が抱いたと同じ動機や志を田尻が抱いて作ったのだと糸井は述べている。一方では、その結果かどうか両者の間には以下の通り共通点も多い。

現代の世界が舞台。
主人公は少年で赤いキャップを被り(初代限定)、自転車に乗る。
町などの固有名詞が特定のテーマに則っている。(前述)
町や道路などの境目で、極力マップ切替が起こらないようになっている。

……等々。もっとも、この言及があったのは糸井と田尻が同じ仕事に携わった縁あってこそと思われ、従ってゲーム内容についての分析と言うより、糸井から見た「同志としての田尻評」であると見るのが妥当である。
事実、田尻のインタビュー本『ポケモンを創った男』(太田出版)では、MOTHERへの批判がポケモン制作の原点であったこと(MOTHERの世界観は結局アメリカポップカルチャーの模倣でしかなく、それを嫌った田尻はオリジナリティを自分自身の原体験に求めた。その結果として昆虫採集というポケモンの基本コンセプトに到達したこと)も明かされている。

ポケットモンスターに関する様々な逆風
ポケモンはその人気ゆえに、一方では、教育現場や様々な思想との間で批判や衝突・バッシングなども起こった。

(ポケモンカード含む、海外日本とも) : 学校などへの持ち込み禁止
(海外) : 「ポケモンは、悪魔召喚を連想させる」との意見
(海外) : イスラム教社会を中心に、進化論を認めていない宗教からの批判。国によってはカードを持っているだけで鞭打ちの刑に処せられたとか。
(海外) : エスパーポケモン「ユンゲラー」に対し、ユリ・ゲラー氏が名誉毀損として提訴。スプーンを曲げる超能力系キャラとして、自分のイメージを勝手に使われたとのこと。このとき、任天堂側の弁護士が機転を利かし、裁判中「このキャラクターは超能力が使えます。もし貴方とこのキャラクターが似ているというなら是非ここで超能力を使ってみてください」と冗談と皮肉を混ぜた口上でユリ・ゲラーを沈黙させ、結局すぐに控訴を取り下げた。これの影響からか、現在のシリーズのポケモンカードでは、「ケーシィ・ユンゲラー・フーディン」の進化系列が収録されていない。(もともと、ケーシィはエドガー・ケイシー、フーディンはフーディーニだと、あちこちで言われていたこともあるのだろうが)
(海外) : 「ポケモンは絶大な人気」の為、米国を中心に世界各地で様々な反発運動が多発している。
(海外) : ポケモンカードの「キョウ秘伝、変わり身の術」日本版に描かれている卍(まんじ)の文様がナチス・ドイツの鍵十字を連想させるとして、アメリカのユダヤ人団体からクレームがつけられ、回収騒動が起きた。輸出版からは誤解を避けるために卍が削除されていたが、アメリカのポケモンマニアがオリジナルである日本版を欲して輸入したため、日本版にクレームがついたのである。この影響はPC業界にもおよび、一部の漢字変換(IME)における『卍』の漢字が削除されたと言われる。
(国内) : ポリゴン事件等をきっかけとしたCESAとの対立。
(国内) : 都内小学校などで、「ポケモンバトル」と称して常々いじめられる者同士を喧嘩させる等のいじめの様式が報告され、教育上好ましくないというレポートが提出された(結局、「ポケモン」の社会的好感度が上昇傾向にあった時期だったのと、いじめ自体が問題ではあっても、ポケモンそのものがいじめを誘発しているとは言い難いので、事実上立ち消えとなった)
(海外) : アメリカでポケモンカードのレアカード(生産数が少なく入手が困難なカード)を奪われたとして、奪われた子供の兄がカードを奪った子供を射殺。 (※この件については、概要のみ把握、詳細は把握せず)
(海外) : 子供がモンスターボールを模ったカプセル型の玩具を口に当てて遊んでいた所、鼻と口を塞がれて窒息死した。海外でのポケモン人気が高まっていた頃の事件だったために注目を集め、ニュースで取り上げられたものと思われる。
(海外) : 日本からポケモンカードのプレミアカード(生産数がレアカードより更に少なく、大変希少価値がある)を空輸した際、空港からの輸送をシークレットサービスが行なった。これも海外でのポケモン人気が高まり、また上記の様なポケモンカードが関連した事件が発生していた為に行なわれたと思われる。(※この件についてもまた、概要のみ把握、詳細は把握せず。わざわざ、空港でシークレットサービスの担当者が箱からカードを取り出し、マスコミの前にカードをさらす様な事をしていたので、デモンストレーションの可能性もあるかもしれない)
(海外) : アメリカ人の子供がベランダで、「僕は鳥ポケモンだ、空も飛べるんだ」と叫んで飛び降り。その子供は死亡。(その後の詳細不明)
(国内) : 某動物園のアシカがピカチュウの人形を丸呑みした。(詳細不明)

(以下、よく知られている事例があれば引き続き記入してください。局所的・個人的すぎる事例は、ご遠慮下さい)

参考文献

とみさわ昭二『ゲームフリーク ―遊びの世界標準を塗り替えるクリエイティブ集団』 ISBN 4840101183
畠山けんじ・久保雅一『ポケモンストーリー』日経BP出版センター 2000年 ISBN 4822241998
宮昌太郎・田尻智『田尻智 ポケモンを創った男』大田出版 2004年 ISBN 4872338332
中沢新一『ポケットの中の野生』岩波書店 1997年 ISBN 4000260685
ポケモンビジネス研究会『ポケモンの秘密』小学館 1998年 ISBN 4094162119

関連項目

ポケモンジェット → cf. 全日空 ANAポケモンインフォメーション (外部サイト)
モンスターボール
ポケモン図鑑
ポケモン一覧
ポケットモンスターの登場人物一覧
ポケットモンスター (アニメ)
ポケモンカードゲーム
チンポコモン
ポケモン遺伝子

外部リンク

ポケットモンスターオフィシャルサイト
ポケモンだいすきクラブオフィシャルサイト
ポケモンセンターオンライン
GAME FREAK WEBPAGE


出展:Wikipedia
ライセンス:GFDL


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関連リンク

ポケットモンスターオフィシャルサイト
http://www.pokemon.co.jp/

ポケットモンスター エメラルド
http://www.pokemon.co.jp/game/gba/emerald.html

ポケットモンスター
http://www.tv-tokyo.co.jp/pokemon/

TV東京・あにてれ ポケットモンスター ADVANCED GENERATION
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/pokemon_ag/

ポケモン映画公式サイト
http://www.pokemon-movie.jp/

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